電子決済サービスのアイウォレットは数多くのオンラインカジノで現金決済の代替となる非常に重要なサービスとなっています。
現在オンラインカジノの電子決済サービスとしてはエコペイズというサービスが主流となっていますが、アイウォレットとエコペイズはそれぞれ特徴が異なるため使い分けを意識する必要があります。
ここではアイウォレットとエコペイズが持つ個性を説明しながら、どんな場合にどちらを選んだらいいのかについて考察していきます。
アイウォレットとエコペイズには違いがある
アイウォレットは元々は香港の企業によって開発運営されていた電子決済サービスです。
そのため初期には中国銀行系のプリペイドシステムとの連携など、アジア地域に強い電子決済サービスという特徴がありました。
しかし様々な理由からアイウォレットは長期メンテナンスを経て再出発することとなり、今では全世界に向けたサービスとして立て直しが図られています。
過去に日本で人気のあったコンビニATMからの出金システムなど多くの機能が利用停止となった反面、日本の銀行口座との送金システムなど新しい機能が徐々に整えられてきています。
一方でエコペイズはイギリスに本拠地を持つ国際的な電子決済サービスで、特にオンラインカジノの本場である欧州において絶対的なシェアを握っています。
利便性や信頼性においても他の電子決済サービスを引き離し続けているため、現状ではエコペイズ一強の構図はしばらく崩れそうにありません。
ただしオンラインカジノの決済サービスに関しては、これまでにも圧倒的な利用率を誇っていた決済サービスが急落して消えていった事例が何度かあったためエコペイズさえ使っていれば安心とは言い切れません。
またアイウォレットとエコペイズは非常に似たサービスですが、サービス母体や基盤の仕組みが異なるため互換性があるわけでもない点は重要です。
アイウォレットとエコペイズの両方に対応したオンラインカジノも増えているため、いざという時に使い分けができるよう互いの個性をきちんと把握しておくようにするといいでしょう。
アイウォレットとエコペイズの機能の差について
アイウォレットもエコペイズも公式サイトに登録後、その決済サービス用の口座に現金をチャージして電子マネー的に使うという利用方法は同じです。
専用口座にチャージした現金やオンラインカジノから送金した勝利金を、再び日本の銀行口座に戻して現金として引き出せる点も同じとなっています。
両者の違いが現れるのは出入金の方法の種類、手数料の差、サポート体制、そして利用可能なオンラインカジノの数になります。
そして、およそ大半の要素においてエコペイズがアイウォレットを上回っています。
現在日本国内ではクレジットカードで直接電子決済サービスに入金することが一部の例外を除いて不可能となっているため、出入金の方法が銀行口座送金に限定されるのはアイウォレットもエコペイズも共通となっています。
ただしアイウォレットで銀行口座送金をする場合、入金時には「JAPANバウチャー送金」もしくは「バウチャー(クーポン)」の利用、出金時には「収納代行サービス(日本)」の利用と用語がわかりにくいものとなっています。
手続き自体は難しくありませんが初心者に不親切であることは事実でしょう。
エコペイズは用語も手続きもシンプルで日本人にもわかりやすくなっています。
また出金時には手数料の差がかなり大きな違いとなって響いてきます。
アイウォレットは出金時手数料の最低額が35ドルと高額に設定されています。
エコペイズであれば手数料の最低額は10ドル程度に抑えられるため、頻繁に勝利金を引き出す使い方にはアイウォレットは向いていません。
ユーザーサポートに関してはどちらも日本語メールに対応しており十分に互角と呼べる状態です。
一方で、対応するオンラインカジノの数には非常に大きな開きがあります。
元々アイウォレットも多くのオンラインカジノに採用されていたのですが、長期間のメンテナンスが発生した際に対応を打ち切るオンラインカジノが続出したため差が拡大しました。
こうした経緯によりアイウォレット対応と表記されていても現在はサポートを打ち切っているオンラインカジノが少なくないため、ただでさえ少なくなっているアイウォレット利用可能カジノが余計に見つけにくくなる弊害も起きています。
エコペイズよりアイウォレットが向いている人
基本的にオンラインカジノの初心者はアイウォレットよりもエコペイズを選んでおく方が無難です。
しかし一部にはアイウォレットを選んだ方がいいタイプの人も存在します。
まず、アイウォレットが利用可能なオンラインカジノをメインで遊んでいる人はアイウォレットに登録する意義が大きいと言えるでしょう。
オンラインカジノでは登録する決済サービスによってキャンペーンボーナスが変わることがあるため、アイウォレット独自の恩恵を受けられる可能性が高くなります。
またオンラインカジノ上級者であればアイウォレットとエコペイズなど複数の電子決済サービスを併用することでリスク分散が可能になります。
アイウォレットには出金手数料が高いというデメリットがありますが、サブとして運用するのであればある程度この問題は無視することができるでしょう。
まとめ
アイウォレットとエコペイズは一時期は国内利用者の数において競い合うライバルとなっていました。
しかしアイウォレットがメンテナンス期間などで停滞している間にエコペイズは飛躍的に成長を遂げ、現在は埋めがたいほどの差が開いたように見えます。
ですがアイウォレットもシステムの改善が進み、再び取り扱いのあるオンラインカジノを増やし始めています。
巻き返しのためにエコペイズにはできない施策を打ってくる可能性もあるため、アイウォレットの動向には今後も注目しておいた方がいいでしょう。